VRM5テクニックD:川を作ってみる

川を作ってみましょう。

用意するもの
・VRMの本体(当然)
・築堤部品(必要に応じて)
・水面部品(必要に応じて)
・気力

ちょっと川を作る前に…
川を作る前に、まずは水面の高さ川のイメージを考えておく必要があります。水面から堤防の上端までの高さが変わってくるからです。
参考程度ですが、私は増水していないような状態の河川では、堤防上端から-40mmから-50mmほど、増水時の河川や用水路では-10mmから-15mmで水面の高さを設定しています。

まずは堤防から!
さて、まずは堤防を作っていくのですが、ここで便利な部品があります。それが築堤部品です。築堤部品は高度を設定するだけでその高度から-50mm(R2築堤)か-70mm(築堤)だけの部分をカバーしてくれます。例えば右図の場合、高度の基準は上の0mmとなります。
R2築堤でも普通の築堤でも構いませんが、築堤部品が特に有効なのは川が曲がる部分です。後述する地形ツールで作る方法だ、とVRMの仕様上どうしても曲がる部分でカクカクした地形になってしまいます。また融通が利かないというデメリットもあります。
ただ、築堤で堤防を作る場合でも地形ツールで作る場合でも、テクスチャーで水面を表す場合は水面まで地形を下げる・上げる必要があります。水面部品を使う場合でも必要に応じてドリルツールを使用して水面が見えるようにする必要があります。

水面の高度を決定した後は、次に外側の土地の高さを調整する必要があります。スーパー堤防(昔話題になりましたね)でもない限りは堤防上端-30mm程度でしょうか…
地形ツール→整地 もしくは 地形ツール→地形範囲指定 を使って周りの地面の高さをざっくり調整しておきます。




そもそも堤防なんか作らずに山の谷間を川にするという方法もありますが(笑)


築堤を使う場合…
水面の高さと外の地面の高さが決定したら、やっと築堤の出番です。水面と地面の高さの教会が部品の中心になるように築堤部品を配置しています。必要に応じてフレキシブル部品を活用して曲げていきます。
両側に築堤部品を設置して、水面と外の部分とを分ける感じで設置して、基本形は完成です。築堤部品の代わりに法面部品を使うと、都会の用水路のような風景を再現できます。
ここで注意なのは、法面部品は高さの基準が下にあること、地面に対して-60mmで設置する必要があります。

築堤を使わない場合…
築堤部品を使わない場合、水面の高さと外の地面の高さが決定した後に引き続き地形ツールを開いて、整地を選択します。オプション設定で堤防上部の高さを設定します。さらにブラシサイズで堤防の幅を決定します。後で削ることになるので数値は本来のものサイズよりも大きめにしておきます。なお、オプションに「斜面」という項目がありますが、どうしてもエアーズロックのような盛り上がり方になってしまうので使用しません。
そして地面を盛り上げると、サンドペーパーを使用して、盛り上げた部分の両側をなぞって側面をなめらかにします。この際、強さは100%にはせず、70%程度にすると扱いやすいと思います。ここでいったんビュワーを開き、見た目を見ます。もし後から川を設置して住宅や道路が堤防に埋まっていたらその都度整地やサンドペーパーで調整します。
見栄えが決まったら、続いて水面の処理をしましょう。

水面の処理

水面の処理も2通りあります。専用の部品(水面部品・河川部品)を使う場合とそうでない、つまり地形テクスチャーを使用する場合です。
まず水面部品を使用する場合は、水面を置きたい部分にそのまま部品を配置します。そして、その部分の地面を 地形ツール→ドリル で穴をあけておきます。もともと地形による地面は設定高度-1mmに設定されていますが、水面部品の表面には若干凹凸があるため、ドリルで穴をあけないとへこんだ部分から地面が見えてしまいます。

続いて河川部品です。河川部品は水面がちょうど0mmに設定されていますが、その代わりに横に河岸がついています。ですので、その幅の川を作る場合は非常に便利ですが、それ以上の大きさは不可能です。
こちらの場合、部品を設置して後、整地や石膏ブラシを使い堤防との間を埋めてやる必要があります。正直なところ厄介です。ただ、渓谷など上流部分で堤防が必要ない場合、谷間の部分にそのまま配置するだけで川ができるのでかなり楽です。

最後に地形テクスチャーを使う場合、これも水面部品のように水面になる部分にテクスチャーを貼る必要があります。ここで注意なのは、堤防に地形を盛り上げて使う場合、右図のようになってしまい不恰好になってしまいます。そのため調整するか樹木などで隠す必要があるのでお勧めしません。

組み合わせて
これらの方法を組み合わせて、もっとリアリティのある川を作ることが出来ます。下の写真がその例です。
新しく堤防などが整備されたような川に鉄橋がかかるイメージです。通常水が流れている部分だけトラス鉄橋でそれ以外はガーター橋というのも多いパターンです。

段違いに築堤を設置し間を地形で埋め親水エリアに 法面部品を埋め親水地へのスロープに 段違いに築堤の設置で堤防道路の作例

ついでに堤防と水面部品との相性です。あくまでも個人的判断ですが、参考程度にどうぞ。

堤防\水面 水面部品 河川部品 テクスチャー
地形 ×
築堤部品 ×

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